2015年8月20日木曜日

脳血管カバードステントを開発、国循研究C‐グッドマン、既存品より安全性に期待〜化学工業日報2015年6月23日(火)配信

国立循環器病研究センター医工学材料研究室の中山泰秀室長らの研究グループと、ニプロ傘下の医療機器メーカーのグッドマン(名古屋市)は、脳動脈瘤を治療する血流改変カバードステントを共同開発した。多数の微細孔がある薄い膜を張った金属ステントで、細い枝血管への血流を維持しながら瘤内に入る血流が制御できるため、既存品に比べ安全性が高くなると期待されている。今年末にも医師主導治験を開始する。2020年頃の国内承認取得を目指している。
 血流改変ステントは、細かい網目状のステント。動脈瘤のある親動脈に留置し、瘤内に入る血流を少なくして瘤を血栓化させることで脳動脈瘤を治療する。脳動脈瘤のコイルでの塞栓が難しい症例に有効とされている。
 ただ、既存の血流改変ステントは金属の細い糸をメッシュ状にして作製しているため、網目の大きさをコントロールしにくい。そのため、瘤内に血流が入るリスクが指摘されている。
 国立循環器病研究センターとグッドマンの開発品は、金属ステントに約0・02ミリメートルの薄い膜を張ったカバードステントで、親動脈への留置後はしっかりと瘤内に入る血流を制御できる。
 膜には多数の微細孔を施しており、留置後にも親動脈から分かれた細い枝血管への血流は維持するため、脳に障害を与えるリスクが少ない。
 生体適合性を有したポリウレタン製の膜を使用しており、留置後はステント内の早期内皮化を促す。
 動物を使用した試験では瘤内への血流制御と、ステント内の内皮化を確認できている。今後、微細孔の大きさの最適化を図りながら、今年末にも医師主導治験を開始する計画。
 ただ、開発したカバードステントはステンレス素材で風船を取り付けたカテーテルで拡張する必要がある。
 グッドマンはこの技術をもとにナイチノール製の自己拡張型カバードステントを開発し、製品化を目指す。将来的に企業治験を実施して、20年頃の承認取得を計画している。
 上市できれば、既存の血流改変ステントの課題を克服した世界初の革新的な治療機器となる。

動脈瘤内を詰めて治すから、血管を再構築する治療へかな、大動脈ではステントグラフが行われており、脳血管にもうまく応用できることを期待します。

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